ニマンロクセン

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『たけくらべ』 雑記

Pixivにお話を載せました!

『たけくらべ』
前編
後編


伊勢物語二十三段の筒井筒を元に作ってみました。

■筒井筒・ざっくりあらすじ
幼い頃から仲良しだった男女がめでたく夫婦になるんだけど、
妻の両親が死んで貧乏になると旦那は他所に作った女の所に通うようになった。
それなのに文句も言わずに送り出すから旦那が何かおかしいと思って、
でかけた振りをして妻の様子を伺うと、キレイにお化粧して旦那の旅の無事を祈っていた。
旦那は心打たれて女の所に通うのをやめた。

この話は、やっぱり妻が妻としての役割を果たしきったっていうのが肝だと思うんですね。
上のあらすじでは触れてませんが、通うのをやめた女っていうのが、慣れてくると下品な所が見えてきたりして、
旦那が失望していく様子が描かれています。
んで、その後女が男のことを恋しい的なことを言っても結局来なかった。
妻としての役割を果たしきれなかったからですね。


今回作った『たけくらべ』では、良い恋人をやり切る!ことで、
邪魔する友達をなぎ払い!心が離れかけてる恋人をくわえ込む!お話として引用させて頂きました。
ミツル君の内面はどうあれ、真意はどうあれ、ちゃんとした恋人にみえるってのが強みになる。
んで、ケンスケが好きなのに素直に振る舞えないヨッシーはボロ負けし、ミツルの永遠の友達として振る舞わざるを得なくなり、
主体性のないケンスケも恋人として固定される。
そんなことを考えながら作ってました。


『恋人ごっこ』では、恋人ごっこを始めた二人が本当に恋人(夫婦)になる話を描いたんですけど、
話の構成の基本は、形が中身を呼ぶというか、真偽はどうあれ、
形さえ作ってしまえば、後から現実が引っ張られてくるっていうものでした。
「恋人」→「夫婦」の飛躍も、冒頭でくまがタキシード着てきたり、二人の子供(本文では、二人が大人に成長するきっかけとしての子供→二人の間にもうけられた記号としての子供の役割を持つぬいぐるみの二段階)が登場することで成立させています。


話の色は違いますが、『恋人ごっこ』も『たけくらべ』も"形"にこだわって作ってみた兄弟みたいなお話だったします。
そこに注目してお楽しみ頂ければ!
  1. 2016/01/28(木) 21:26:34|
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